予防歯科・定期健診

歯石は自分で除去できる?除去できない?

歯石は自分で除去できる?除去できない?

歯石などの汚れを自分で除去することで、歯科医院への通院回数を減らしたいと思われる方がおられますが、歯石はご自分で取らずに歯科医院で定期健診(クリーニング)をお受け下さい。

自分で歯石を除去するのはおすすめしません

どの歯科医院でも定期健診やクリーニングの際には、歯石を取るためにスケーラーという器具を使用します。スケーラーには、ハンドスケーラーと振動で汚れを落とす超音波スケーラーの二種類があります。フックのような形状のハンドスケーラーは、通販サイトや市販の日用品で売られていてセルフケアのために購入することは可能です。ただし、注意点として、自分でスケーラーを使用して歯石除去をする行為は、安全ではないためおすすめしません。

スケーラー使用には、先に専門的な知識や技術の習得を行うことが必要です。正しい技術がないまま鏡の前でスケーラーを使ってしまうと、大切な歯や歯茎を傷つけてしまうリスクが高いです。力を入れ過ぎて出血するケースや、歯石を取り切れず中途半端に残すと更に歯石が重なる可能性があります。

歯石と歯垢はどう違う?

歯磨きの歯ブラシの角度が上手く当たっていない場合や、歯間や歯周ポケットに食べかすが残っている場合、口腔内には歯垢(プラーク)が溜まります。歯垢には更に細菌が付きやすくなり、歯垢を除去しないまま放置しておくと唾液成分のリンやカルシウムと結合します。それらと結合した歯垢は、石灰のように固い歯石になります。

歯石が付いたお口に痛みはありません。ただ、歯と歯茎の間、歯と歯の間に歯石は付着したままの状態でいると、炎症が起こり、歯周病やむし歯、口臭の原因になります。歯石を取り除くケアを行っていれば、きちんと歯周組織の掃除ができている状態ですので、結果的にお口の健康を長く保つ方法と言えるでしょう。

歯石予防の歯磨きの仕方

では、歯石を作りにくい口腔環境にするにはどうすれば良いでしょうか。それは、丁寧なオーラルケアを行うこと以外ありません。

外出されている方には難しいかもしれませんが、食時の後に一日三回、毎日歯をブラッシングし、汚れを落とすことを心がけましょう。可能であればデンタルフロスを使うとより良い口腔内になりますが、歯質に合った歯ブラシで歯を磨くのみでも、表面の汚れを落とし、しっかり磨き上げることで歯石を作りにくくなります。

歯石は自分で除去できるのかに関するQ&A

歯石は自分で除去できるのか?

歯石を自分で除去することはスケーラーと呼ばれる専用の機具があれば可能ですが、おすすめしません。専門的な知識や技術の習得が必要であり、正しい方法で行わないと歯や歯肉を傷つけるリスクがあります。

歯石が歯に付着したままにすると何が起こるのですか?

歯石が歯に付着したままにすると、歯石の中で細菌が繁殖して歯周病やむし歯、口臭の原因になる可能性があります。定期的な歯科クリーニングで歯石を取り除くことは、お口の健康を保つために重要です。

歯石除去のために使用される器具は何か?

歯石を取るために使用される器具には、ハンドスケーラーや超音波スケーラーがあります。ハンドスケーラーは通販サイトや市販品で入手可能ですが、先端が鋭利で歯茎を傷つけやすい為、自己処理はリスクが高くおすすめ出来ません。歯科医院での専門的な歯石除去が最も安全で効果的な方法です。

まとめ

歯のキャラクター

歯石の除去を自分で行うことはデメリットが大きいです。そのため、歯医者へ定期的に通院し、クリーニングを行いましょう。虫歯や歯周病を初期の段階で見つけられる可能性があり、抜歯などに至らずに済みます。他にも噛み合わせや歯並び、前歯や奥歯の形状や生え方などお悩みがあれば、当院の無料カウンセリングでご相談ください。歯科医師やスタッフがお悩みをお伺いし状態を確認のうえ、治療計画や費用を提示し、改善する方法をご案内します。

この記事の監修者
医療法人真摯会 梅田クローバー歯科クリニック
院長 久野 喬

2014年 松本歯科大学卒業卒業。日本障害者歯科学会 認定医。ACLS講習終了。日本口腔インプラント学会。日本小児歯科学会。日本接触嚥下リハビリテーション学会。

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梅田クローバー歯科クリニック

大阪矯正歯科グループ大阪インプラント総合クリニック