歯周病

歯みがきを毎日しているのになぜ歯周病になるの?

毎日歯磨きしてるのになぜ歯周病になるの?

「毎日歯みがきしているのに、なんで歯周病になるの?」と不思議に思っておられる方も多いのではないでしょうか。日本人に歯周病にかかっている方はとても多く、成人の8割の方は歯周病だといわれています。歯周病になる原因を一つひとつご説明していきましょう。

歯磨きをしているのに歯周病になる理由

1.みがき残し

毎日ていねいに歯を磨いているつもりでも、歯ブラシだけを使っている人はお口全体の6割、歯ブラシにフロスや歯間ブラシをプラスして使っている人で8割しか磨けていないといわれています。

セルフケアがしっかり出来ている方でも歯垢を完全に除去することは困難で、残りの2割は磨き残しで、お口の中に歯垢が残っているということになります。それらの磨き残しは一体どこに存在するのでしょうか?

歯周病菌は空気が嫌いなので、歯ブラシが届かない歯と歯茎の隙間の奥に潜り込み、増殖します。残っている歯垢をきれいに落とすには、毎日のブラッシングに加えて、定期的に歯科衛生士がおこなう「プロのクリーニング」が必要となります。

歯のクリーニングは定期健診として保険診療で受けることが出来ます。歯に大量の歯石がついてい定期健診のクリーニングでは除去し切れない場合は、保険外診療のクリーニングをお受け下さい。

2.咬み合わせが悪い

歯ぎしりや食いしばりなどで、一部の歯に大きな負担がかかっている事があり、ストレスが大きな要因とされています。ストレス社会ですので、ストレスをなくすということは、なかなか難しいのですがあまり考え込まずにリラックスを心がけて生活するのが良いでしょう。

歯科治療での対策としては歯ぎしり・食いしばりを軽減させるナイトガードと呼ばれる夜間にはめるマウスピースを作成します。強く当たっている部分の歯の圧力が緩和されるので、歯ぎしりや食いしばりによる歯のダメージが改善されます。

しかし、ナイトガードで歯ぎしりや食いしばりがなくなるわけではありませんので、原因であるストレスに対するアプローチが必要になります。ナイトガードの作製は保険診療で可能です。

3.歯並びが悪い

歯並びが悪く歯が重なっている部分が多ければ、食べ物が挟まりやすい、歯みがきしにくいといった問題があります。歯並びは歯列矯正の治療を受けていただくと改善します。歯列矯正は保険外診療となります。

4.タバコを吸っている

タバコに含まれる有害物質が、血管を収縮させて血液の流れを悪くします。歯ぐきや歯に充分な栄養がいきわたらなくなり、歯周病菌に対する抵抗力が低下します。あとヤニがついたザラザラの面に歯垢が付きやすくなります。

歯についたヤニ汚れがひどく定期健診のクリーニングでは除去し切れない場合は、保険外診療のクリーニングをお受け下さい。

歯みがきを毎日しているのになぜ歯周病になるに関するQ&A

歯周病菌はなぜ歯ブラシが届かない隙間に潜り込むのですか?

歯周病菌は空気が嫌いなため、歯ブラシが届かない歯と歯茎の隙間に潜り込みます。これらの隙間は歯ブラシだけでは磨き残しとなり、菌が増殖します。そのため、歯の定期健診でプロのクリーニングを受けることが必要です。

歯並びの悪さが歯周病に影響を与えるのはなぜですか?

歯並びが悪いと、食べ物が歯の隙間に挟まりやすくなり、歯みがきが困難になります。これにより、歯垢や歯周病菌が残りやすくなり、歯周病のリスクが高まります。歯並びの改善には歯列矯正が有効です。

歯垢を完全に除去するには歯科衛生士のクリーニングが必要なのはなぜですか?

歯垢は日常のセルフケアでは完全に除去するのが難しい部分があります。歯周病菌が繁殖しやすい歯ブラシでは届きにくい隙間や奥の歯垢をプロの歯科衛生士がクリーニングすることで、歯垢を徹底的に除去し、歯周病のリスクを低減します。

まとめ

歯のキャラクター

歯周病治療は毎日の歯磨き(セルフケア)と歯科医院でのクリーニング(定期健診)でかなり改善させることが出来ます。しかし重度の歯周病で歯がグラグラしている状態になると、歯のクリーニングだけでは症状を改善させることが難しくなります。そのため、歯周病がひどくなる前の、早めの定期健診をおすすめします。

この記事の監修者
医療法人真摯会 梅田クローバー歯科クリニック
院長 久野 喬

2014年 松本歯科大学卒業卒業。日本障害者歯科学会 認定医。ACLS講習終了。日本口腔インプラント学会。日本小児歯科学会。日本接触嚥下リハビリテーション学会。

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梅田クローバー歯科クリニック

大阪矯正歯科グループ大阪インプラント総合クリニック