矯正歯科

マウスピースの縁が当たって痛い時の対処法と予防策

マウスピースの縁が当たって痛い時の対処法と予防策

「マウスピースの縁が当たって痛い…」そんなあなたへ

せっかく矯正を始めたのに、
「マウスピースの端っこが歯ぐきに当たって、地味?に痛い…」
「付けてる間ずっと気になって集中できない…」
そんな風に感じたこと、ありませんか?

毎日つけるものだからこそ、その“ちょっとした不快感”が積もってストレスになっちゃうんですよね。
「これって我慢するしかないのかな?」って、自分の気持ちにフタをしていませんか?

でも、実はその痛み、我慢しなくてもいいんです。
マウスピース矯正は、本来もっと快適に進められるもの。
あなたの“違和感”は、決して大げさなんかじゃありません。

このコラムでは、そんな「縁の痛み」に悩むあなたに向けて、
その原因と対処法、そしてプロに相談するタイミングなどを、わかりやすくお伝えします。

痛みを我慢する矯正生活から、
「ちゃんと心地いい」矯正ライフに切り替えていきましょうね◎

放置すると悪化するかも?縁の痛みが引き起こすリスク

マウスピースの縁が当たってできた小さなキズを放っておくと…

粘膜の炎症
→歯ぐきや頬の内側が赤く腫れて、痛みが強くなることがあります。

口内炎の発生
→傷口が広がって白くなり、治るまで数日?1週間以上かかることも。

マウスピースがつけられなくなる
→痛みによって装着を中断すると、治療計画がズレてしまうこともあります。

こうした事態を防ぐには、早めの対応がとても大切なんです。

マウスピースの縁が痛くなる原因とは?

縁の痛みの主な原因には、以下のようなものがあります。

マウスピースの形状が合っていない
→特に新しいマウスピースに交換した直後に起こりやすいです。

製造時のバリ(出っ張り)や角が残っている
→小さな凸部が歯ぐきや粘膜に当たってしまうことも。

歯ぐきが腫れている、または歯並びの変化
→お口の中の状態が変わると、今まで当たらなかった部分が擦れるように。

このように、ちょっとしたズレや形状の違いが原因になることがあります。

自分でできる!応急処置とセルフケア

まずは、自宅で試してみたいセルフケア方法をご紹介します。

マウスピースをチェックしてみる
→明らかに尖っている部分があれば、爪ややすりで軽く丸めるのも一つの方法(※自己処理は慎重に)。

ワックスを使ってカバー
→矯正用のワックスを痛い部分に塗ることで、摩擦を軽減できます。

痛みが出たらすぐに外す・休ませる
→無理して使い続けず、まずは炎症を抑えることを優先しましょう。

お口の清潔を保つ
→歯磨きやうがいで、傷口に細菌が入らないように気をつけて。

セルフケアで痛みが落ち着くこともありますが、無理は禁物です。

セルフケアでやってはいけないことは?“よかれ”が逆効果になることも

縁の痛みがツラくて、「とりあえず何とかしたい!」という気持ち、すごくよくわかります。
でも、やり方を間違えると、かえって悪化させてしまうこともあるんです…。

以下のようなセルフケアには注意が必要です?

市販のやすりや爪切りなどで大胆に削る
→素材が割れてしまったり、エッジが鋭くなってしまい余計に傷つくことも。

我慢しながらマウスピースを装着し続ける
→炎症がひどくなり、結果的に装着できない期間が長引いてしまうリスクも。

ワックスやガーゼを大量に盛る
→噛み合わせがズレたり、マウスピースのフィット感が悪くなる原因になることがあります。

痛み止めでごまかし続ける
→原因が改善されないまま放置されてしまい、根本解決が遠のきます。

こうした対応は一時しのぎになるどころか、矯正の進行を妨げてしまうことにもつながりかねません。

「ちょっと痛いだけだし…」と自己判断せず、違和感が続くようなら早めに歯科医院へ相談するのが安心です!専門家に相談することが、実は一番の近道だったりしますよ。

歯科医院でできる対応とは?

もしセルフケアで改善しない場合や、不安がある場合は迷わず歯科医院へ!

マウスピースの縁のトリミング
→専用の機器で滑らかに削って歯茎に当たらないようにもらえます。

口内の炎症チェックと処置
→炎症があれば薬を使った処置が行われることもあります。

次回のマウスピース作製時に反映
→痛みの情報をもとに、よりフィットした形状での製作が可能になります。

専門家の手で調整してもらうことで、安心して治療を続けられますよ◎

快適に使えるようになると、矯正ライフが激変!

マウスピースが快適に装着できるようになると…

毎日の装着がストレスじゃなくなる

治療計画通りに歯が動く

自信を持って笑える未来が近づく!

「たかが縁の痛み」と侮らず、小さな不快感を解消することで、全体の治療効果もグッと高まるんです。

「なんか変だな?」と思ったら、迷わず相談を!

迷わず相談を

ちょっとした違和感や痛みも、気軽に相談することで早めに対処できます。
自己判断で我慢し続けると、結果的に治療が長引いたり、口内環境が悪化したりすることも…。

「こんなことで相談してもいいのかな?」と思わずに、まずは担当の歯科医院に連絡してみてくださいね。

まとめ

その小さな痛み、ひとりで抱えこまなくて大丈夫です

マウスピースの縁が当たって痛い――
それって、周りにはなかなか理解されにくい、でも本人にとっては毎日がしんどくなるくらいの悩みですよね。

「我慢すればそのうち慣れるかも」
「こんなことで歯科に行っていいのかな」
そう思って、つい後回しにしてしまう方も少なくありません。

でも、あなたの感じている違和感はちゃんと“理由のあるサイン”なんです。
そして、きちんと対応すれば必ず改善できることでもあります。

まずはセルフケアで様子を見る

無理せず、少しでも不安があればプロに相談する

これだけで、毎日の装着時間がグッとラクになるかもしれません。

痛みを我慢するのが「正しい矯正」ではありません。
「ちゃんと心地よく続けられること」が、実は治療の成功にいちばん大切なこと。

気になることがあれば、どうか一人で抱えず、いつでも気軽に相談してくださいね。

この記事の監修者
医療法人真摯会 梅田クローバー歯科クリニック
院長 久野 喬

2014年 松本歯科大学卒業卒業。日本障害者歯科学会 認定医。ACLS講習終了。日本口腔インプラント学会。日本小児歯科学会。日本接触嚥下リハビリテーション学会。

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梅田クローバー歯科クリニック

大阪矯正歯科グループ大阪インプラント総合クリニック