虫歯

虫歯予防のために注意すべきことは?

虫歯予防のために注意すべきことは?

虫歯予防のためにはご自宅での歯磨きを丁寧に行ってお口の中に歯垢を残さないようにすることが大切です。虫歯ができるメカニズムや原因と虫歯の予防方法についてご説明します。

虫歯予防のためにできること

一度虫歯になって穴が空いてしまった歯は元には戻りません。そのため、出来るだけ虫歯予防に力を入れ、もし虫歯になってしまっても早期発見して、虫歯が小さいうちに治療することが大切です。

虫歯予防のために心がけるポイントは以下のようなものです。

  1. 適切なオーラルケア習慣をつける
  2. 予防歯科向けのケア製品を使用する
  3. 糖分の多い飲食物の頻度を控える
  4. 歯科医院でプロのクリーニングをうける

1.適切なオーラルケア習慣をつける

初期虫歯(歯の表面がやや白濁した状態)なら、唾液の力、正しい歯磨きで自然治癒することが可能です。
毎食後・就寝前は必ずしっかりと歯磨きを欠かさないことが何よりも大切です。

2.予防歯科向けのケア製品を使用する

現在では、キシリトール・フッ素配合の歯磨き粉・マウスウォッシュなど虫歯予防に効果的なデンタルグッズが多くあります。
また、歯ブラシだけではなく、歯間ブラシ・フロスの使用は、細かな箇所に溜まりやすい歯垢汚れなどを取り除きやすいため、お口の中の健康をさらに強化することが望めます。

3.糖分の多い飲食物の頻度を控える

糖分が多いものは、歯にダメージを与える酸をそれだけ多量に出します。甘い物が好きな人は、頻度を控えることと、食後すぐにブラッシングやフロスを行うことで、酸の生成を抑えられます。

4.歯科医院でプロのクリーニングをうける

歯の表面に付着した歯垢が溜まってできるバイオフィルムは、時間が経つと、硬く強固になって、セルフケアだけでは取り除くことができません。定期的に歯科医院にて、専門の機械や器具を使って、虫歯菌をしっかりと殺菌・消毒する処置をうけるとよいでしょう。

虫歯を引き起こす4つの要素

  1. 糖分
  2. 虫歯菌(細菌)
  3. 時間
  4. 歯の質

虫歯は、「歯質」「虫歯菌」「糖分」「時間」という4つの要素が関わりあって起こるといわれます。

1.糖分

虫歯菌は食べ物に含まれる糖分をエサにして酸を作り出します。歯に磨き残しがついていると、細菌がたくさん繁殖して歯垢を作り出し、細菌の出す酸によって歯が溶かされて虫歯になってしまいます。

2.虫歯菌(細菌)

お口の中には多くの細菌が棲息しており、その中にはわるさをしない菌もありますが、ミュータンス菌などの虫歯菌と呼ばれる細菌は、糖をエサにして酸を出し、歯を溶かして虫歯にします。

3.時間

お口の中に糖分が長い時間とどまっていると、虫歯菌はどんどん酸を作り出して歯を溶かし続けます。お口の中に糖分が止まらないように、食後は歯を磨いたり、間食を控えたりすることが虫歯予防に繋がります。

4.歯の質

歯の質には遺伝や環境や体質などの個人差があります。乳歯はやわらかいため虫歯になりやすく、虫歯の進行も早いため注意が必要です。生えたばかりの永久歯も乳歯と同じく柔らかいため虫歯になりやすく進行が早いです。

虫歯菌

虫歯予防のための注意点に関するQ&A

虫歯予防のための注意点は何ですか?

虫歯予防のためには、適切なオーラルケア習慣を身につけること、予防歯科向けのケア製品を使用すること、糖分の摂取頻度を減らすこと、歯科医院でプロのクリーニングを受けることが重要です。

糖分の多い飲食物の頻度を控える理由は何ですか?

糖分が多い飲食物は酸の生成を促し、歯にダメージを与えるため、頻度を制限することで虫歯リスクを減らすことができます。また、食後に歯磨きやフロスを行うことで酸の影響を軽減できます。

適切なオーラルケア習慣とは何ですか?

食後や就寝前に歯磨きを欠かさず行うことが重要です。初期の虫歯なら自然治癒も可能です。

まとめ

歯のキャラクター

毎日欠かさずに歯磨きをしていても虫歯になってしまう方は多くおられます。虫歯が進行する前に発見して適切な処置を受けることが出来るよう、年に2回~4回程度の歯科の定期健診の受診をおすすめします。ご自身でセルフで行うケアに加えて定期健診を受けることで虫歯を効果的に予防しましょう。

この記事の監修者
医療法人真摯会 梅田クローバー歯科クリニック
院長 久野 喬

2014年 松本歯科大学卒業卒業。日本障害者歯科学会 認定医。ACLS講習終了。日本口腔インプラント学会。日本小児歯科学会。日本接触嚥下リハビリテーション学会。

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梅田クローバー歯科クリニック

大阪矯正歯科グループ大阪インプラント総合クリニック