虫歯

虫歯を治療するのにどのくらいの期間がかかりますか?

虫歯を治すのにどのくらいの期間がかかりますか?

虫歯の治療期間は、虫歯の程度と治療方法によって変わります。虫歯の程度と治療方法別の期間についてご説明します。

虫歯の進行や治療方法によっての通院回数

ごく軽度の虫歯の場合は、削ってレジンで詰めるだけですので、1回で治療が完了します。しかし、虫歯が進行していて、神経を取る必要があったり、抜歯しなくてはならなくなると、その処置のために治療回数が増えます。

虫歯の進行や治療方法によって、どのような治療になるのかをご説明します。

削って詰める治療→1回または2回の通院で可

虫歯の治療の中でも、軽い虫歯に対する治療は、まず虫歯になってしまったところを削って取り除きます。その削った部分に詰め物をしていく治療方法です。

詰め物は、前歯を部分的に削った場合はレジンと呼ばれる歯科用プラスチックを詰めて、光を当てて硬化させます。この場合、1回で治療が終わります。

奥歯の場合は、型取りをして詰め物を作製しますので、通院回数は2回になります。詰め物は、保険適用の場合は銀歯となり、自費診療ではセラミックやジルコニア、金などが選べます。

削って神経を取って被せる治療→4~6回程度の通院が必要

虫歯が大きくて痛みが出ている場合は、神経を取る抜髄と呼ばれる根管治療を行う必要があります。根管治療の場合、虫歯を削って神経を取り、被せ物を被せるというのが一連の流れになりますが、全体で4~6回程度の通院が必要になります。

前歯の治療で、軽い歯肉炎を起こしている場合は、クリーニングを行って歯肉の状態を良くしてから最終的な被せ物を装着するのがベターですので、プラス2回くらいの通院が必要になる場合もあります。

歯茎に膿が溜まっている場合の根管治療→6~7回程度の通院が必要

一度根管治療を受けたが、歯の根に膿が溜まってしまって再治療が必要になった場合には、根管治療で膿を全て取り除き、膿が出ない状態にしてから、再度被せ物を取り付けます。

根管内の感染による治療は、最初の根管治療よりも回数がかかります。治療が何回かかるかは個人差があり、目安は6~7回程度ですが、もう少し回数が必要になる場合もあります。

抜歯が必要な場合の治療→抜歯後の治療をどうするかで決まる

虫歯が歯の根にまで達していたり、歯の根が割れている場合は、抜歯が必要になります。抜歯そのものは1回の治療で可能ですが、その後の治療によって通院回数が変わります。

ブリッジ

抜歯後、両隣の歯を削って橋のように繋がった被せ物を被せる治療法です。

ブリッジの場合、最短で2回の治療で終わります。1回目は土台となる歯を削って型取りをします。2回目にブリッジを装着して噛み合わせを確認します。

ブリッジの材質は保険適用でも自由診療でも出来ます。抜歯後は2ヶ月程度の歯茎の治癒期間を設けます。

入れ歯

入れ歯の場合は3回程度の治療となります。1回目は型取りをし、2回目に出来上がった入れ歯を実際に装着します。入れ歯は1回目の装着では、違和感があったり痛みが出ることも多いので、調整のためにもう1回程度通院します。

入れ歯にも保険で作れるものと自由診療のものがあり、入れ歯の製作に使える材質が違います。抜歯後は2ヶ月程度の歯茎の治癒期間を設けます。

インプラント

インプラントは歯が抜けた部分の骨に人工歯根を埋め込み、人工歯根が骨と結合するのを待って、その上に被せ物を装着します。

抜歯後すぐに人工歯根を埋入可能な場合と、歯茎が治ってからの埋入となる場合があります。また、人工歯根と骨が結合するまでには数か月かかりますので、全体の治療期間は早くても半年程度かかります。

虫歯の治療にかかる期間に関するQ&A

虫歯の治療にかかる期間はどのくらいですか?

虫歯の治療にかかる期間は、虫歯の進行や治療方法によって異なります。ごく軽度の虫歯の場合は1回の通院で治療が完了することもありますが、虫歯が進行している場合や神経の処置が必要な場合は通院回数が増え、4回から6回程度の通院が必要になることもあります。治療方法や患者の状態によって異なるため、具体的な期間は個人によって異なりますが、最短で数回の通院から数か月程度の期間がかかる場合もあります。

虫歯の軽度の治療はどのように行われますか?

虫歯の軽度の治療では、まず虫歯になってしまった部分を削って取り除き、その後に詰め物を行う方法が一般的です。前歯の場合は削った部分にレジンと呼ばれる歯科用プラスチックを詰めて硬化させることで治療が完了します。この治療は通常1回の通院で終わることが多いです。奥歯の場合は詰め物を作製するために型取りが必要なため、通院回数は2回になります。

虫歯の進行が大きくて神経の処置が必要な場合、治療にはどのくらいの通院が必要ですか?

虫歯が大きく進行して神経の処置が必要な場合、通常は4回から6回程度の通院が必要です。この場合の治療方法は、虫歯を削って神経を取り除き、被せ物を被せる根管治療です。治療の一連の流れには時間がかかるため、通院回数が多くなる傾向にあります。また、前歯の治療では軽い歯肉炎がある場合には、クリーニングや調整のために追加の通院が必要になることもあります。

まとめ

歯のキャラクター

虫歯治療にかかる期間について、虫歯の進行度や治療方法別にご説明しました。虫歯は進行すると神経を取ったり抜歯が必要になり、治療期間も費用も多くかかることになります。そのため出来るだけ早期発見・早期治療を心がけましょう。

この記事の監修者
医療法人真摯会 梅田クローバー歯科クリニック
院長 久野 喬

2014年 松本歯科大学卒業卒業。日本障害者歯科学会 認定医。ACLS講習終了。日本口腔インプラント学会。日本小児歯科学会。日本接触嚥下リハビリテーション学会。

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梅田クローバー歯科クリニック

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