審美歯科

理想的なきれいな歯ってどんなの?

¿Cuáles son los dientes limpios ideales?

梅田クローバー歯科クリニック 歯科医師 久野 喬

理想とするきれいな歯って、どんな歯だと思われますか?虫歯が1本もない、真っ白な歯、ピンク色の歯ぐき、きれいな歯並び等、色々と思い浮かぶと思いますが、見た目の美しさや健康な歯という他に、食べたり喋ったりする時も、問題なく機能していることが大切です。

理想的なきれいな歯とは?

1. 審美的に美しい歯

fotos de mujeres

歯の審美的な治療としては、まずセラミックやジルコニアなどの歯科材料を用いたクラウン(被せ物)を被せる治療があります。特に前歯が虫歯になって大きく削らなければならない場合は、保険治療ではなく自由診療のセラミック素材が選ばれるケースが多いです。

保険診療でも前歯の被せ物は出来ますし、噛むという機能面に関しては保険診療の被せ物でも全く問題はありませんが、銀歯では話したり笑ったりした際に大変目立ってしまいますし、レジンと呼ばれるプラスチックは色数が少なく隣の歯との色の違いが目立ってしまうことと、年数がたつと変色してしまうなどのデメリットがあります。

そのため、前歯の被せ物(差し歯ともいいます)は天然の歯に近い色調で作ることの出来る
セラミックやジルコニアが選ばれるケースが殆どです。

2. しっかり噛める歯

mujer comiendo

理想的なきれいな歯には、見た目の美しさだけでなく、食べるという歯本来の機能も欠かせません。

歯が1本も欠けることなく全て揃っていて、前歯で食べ物を噛み切ったり奥歯でしっかりと噛んで、何でも問題なく食べられることが、健康できれいな歯の条件として、重要な点です。

3. 明瞭な発音で発声できる歯

vocalización de dientes hermosos

歯を数本失っていたり、入れ歯の方の発音が聞き取りにくいと思ったことはありませんか?
それは、空気が漏れてしまって、きちんと発声できなくなり、不明瞭な発音になっているからです。

歯が全て揃っている時には、自由に声が出せる、話せるということは当たり前で、息をするのと同じように全く意識して行っていないのではないでしょうか。

しかし、歯が悪くなると、発声にも影響します。声は声帯だけで発するものではなく、歯や顎、骨、くちびる、舌の形や位置によって変化します。健康な歯が全て揃っているからこそ、自由に明瞭な声で発声出来るのです。

明瞭な発音で正しく聞き取りやすい言葉を発するには、歯並びや噛み合わせが健康な状態であることも大切なポイントです。

4. 清掃が行き届いている歯

limpiar los dientes cepillarse los dientes

毎日2~3回の歯磨きで、歯垢や歯石がなく、虫歯や歯周病にかかっていないきれいな歯、というのも理想的なきれいな歯の条件に含まれます。

歯と歯の間や歯と歯茎の間は、歯垢がたまりやすく、歯ブラシだけでは落ちにくい場所でもあります。デンタルフロスや歯間ブラシを使うと、かなりきれいにはなりますが、それでも
落としきれない歯垢があるものです。

歯科医院で行っている歯の定期健診をお受けいただくことで、取り切れなかった汚れもきれいになり、歯石も取り去ることが出来ます。歯周病にかかっていないかのチェックの為にも、ぜひ1年に3~4回程度の定期健診をお受け下さい。

5. 虫歯、歯周病にかかっていない歯

8020運動をご存じでしょうか?これは日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動のことです。20本以上の歯があれば食生活にほぼ満足することができるといわれており、80才で20本以上の天然歯というのが一つの目安とされています。

この8020運動に賛同する歯科医院が増えて、患者さんに定期健診を積極的におすすめするようになりました。その結果、日本人のシニアの歯の状態はかなり改善してきています。虫歯や歯周病で歯を失うことのないように、常日頃から歯のケアを行いましょう。

真っ白な歯は美しい?

dientes hermosos dientes blancos

歯の色は、肌や髪の色と同じように個人差があり、お一人おひとりに自分本来の色というものがありますので、あまりにも真っ白な歯は、人工的な感じがすると思います。

歯は、本来真っ白なものではなく、黄色みをおびた象牙質が、半透明なエナメル質で覆われているため、やや黄色がかって見えます。あまりくすんだ色だと気になるでしょうが、ほどほどに自然な感じがお顔に馴染んで美しく見えると思います。

また、若い方は歯の色が白いのですが、加齢によって象牙質の色が見えてきて、少し黄みがかった感じになります。

定期健診の際に歯の着色汚れを落とすだけでも、歯本来の自然な色に戻りますし、それが健康な状態なので気にする必要はないのですが、シニアの方でどうしても歯の色が気になる方は、歯のホワイトニングも考えて見られてはいかがでしょうか?

理想的なきれいな歯に関するQ&A

理想的なきれいな歯とはどのようなものですか?

理想的なきれいな歯は虫歯がなく、真っ白で、歯ぐきがピンク色で、歯並びが整っていることが重要です。さらに食べたり喋ったりする際も問題なく機能していることも大切な要素です。

歯の審美的な治療にはどのようなものがありますか?

歯の審美的な治療としては、セラミックやジルコニアなどの歯科材料を用いたクラウン(被せ物)を被せる治療があります。特に前歯はセラミック素材が選ばれることが多いです。

歯の色はどのように変化しますか?

歯の色は加齢によって変化します。若い時は白いですが、年を重ねると黄色みがかった感じになります。ただし、自然な色の方がお顔に馴染んで美しく見えます。

まとめ

歯の色や歯並びがきれいだと、確かにニコッと笑ったときの第一印象が良いと思います。笑う時にきゅっと口角が上がると、更に明るい感じになりますので、鏡の前で笑顔を作って、口角が上がるかどうかチェックしてみましょう。毎日毎日、きれいに磨くのは大変ですが、歯の健康と美しい笑顔のために、がんばってくださいね。

この記事の監修者
医療法人真摯会 梅田クローバー歯科クリニック
院長 久野 喬

2014年 松本歯科大学卒業卒業。日本障害者歯科学会 認定医。ACLS講習終了。日本口腔インプラント学会。日本小児歯科学会。日本接触嚥下リハビリテーション学会。

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