詰め物・被せ物

被せ物が取れたら戻すことはNG?

被せ物が取れたら戻すことはNG?

被せ物が取れた時、歯にそのまま戻すべきか悩まれると思いますので、ご説明します。

被せ物取れたけど戻すべき?原因は?

お正月にお餅を食べて、かぶせ物(クラウン)が取れるケースが、実は多くあります。詰め物や被せ物は虫歯治療で削られた歯に薬剤を入れ、セメントで接着しています。保険治療の銀歯は、自費治療の被せ物(セラミック)に比べると、費用が安いというメリットがありますが、耐久性や健康面で問題があり、隙間が空きやすいというデメリットがあります。

被せ物が取れた原因

隙間からミュータンス菌などの細菌が歯の中に入り、虫歯が進行していた
歯とクラウンを接着しているセメントが年月により老朽化していた
歯ぎしりなどによる噛み合わせが悪いことにより動いてしまった

おおよそ3パターンの原因が考えられます。

被せ物の保管は注意しよう

被せ物の種類は様々あり、材質が金属、歯科用プラスチック(コンポジットレジン)、セラミックなどあります。いずれも患者様ご自身の歯の形に合うように精密に作製されていますので、少しでも変形しないようにしましょう。劣化した場合は作り直しとなり、後々歯医者への通院回数が増えます。ティッシュで包むと捨てる可能性がありますので、容器に入れてきちんと丁寧に保管を行うことが一番良い方法です。

被せ物が取れた歯はどうすればいい?

困り顔のイラスト

食事をする際は被せ物が取れた歯で、食べ物を噛まないようにしましょう。なぜなら、エナメル質の代わりに歯の表面を覆っていた被せ物がなくなり、柔らかい象牙質の部分がむき出しで露出している状態です。

口腔内の唾液には雑菌が多いため、処置が取れた歯で咬むと更に食べ物や汚れが詰まりやすくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まります。また、放置したままでは歯が割れたり、欠けたり、それによる痛みの原因にもなります。無痛でも医院に必ず来院し、なるべく硬い食べ物は控え、来院までの期間は反対側の歯で噛むようにしましょう。

絶対に被せ物を自力で戻すのはNG!

自分の力で被せ物をお口の中に戻してしまう方法は避けましょう。前歯など目立つ歯の場合、戻したくなるお気持ちはわかりますが、被せ物の状態が不衛生で、歯肉や歯に悪い影響を及ぼす可能性があります。家にあるアロンアルファなどの接着剤で勝手に接着してはいけません。

勝手に装着してはならない理由として、歯の健康面で大きなトラブルの原因になるからです。被せ物と歯の内側に消毒をしないまま接着すれば、削った歯の内側で細菌感染を起こし、二次むし歯(カリエス)や、重度の場合は膿が出ます。膿が出る症状ですと、根管治療を行う必要があります。更に最も重い状態では、抜歯せざるを得ない状況になります。

歯の健康に大きくかかわる問題なので、安易にご自分で接着はやめ、なるべく早くクリニックを受診して、しっかりと歯の治療を受けてください。

まとめ

被せ物がとれたら戻すかという点について、ご案内いたしました。歯科医院へ通院する際には外れた被せ物を持っていくと、治療がスムーズに行えます。被せ物の場合は持参したものが再使用可能ならば接着を行うことは可能ですが、詰め物の場合は型取りを行い、再び作製という対応になります。大切な歯のお悩みがある場合は、早めに歯科医師かスタッフにお電話でご連絡・ご相談のうえ、ご来院ください。

梅田クローバー歯科クリニック

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