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歯医者が予約制なのには理由がある?そのワケを解説

歯医者が予約制なのには理由がある?そのワケを解説

なんで歯医者って予約しないとダメなの?

「急に歯が痛くなったのに、予約がないと診てもらえないなんて…」
そんな風に思ったこと、ありませんか?

でも、ちょっと待ってくださいね。
実は、歯医者さんが予約制なのには、きちんとした理由があるんです。

予約なしだと困ることもある…その裏側とは

歯科医院が予約制をとっているのは、患者さん一人ひとりの診療にしっかり時間を確保するためです。予約なしでどんどん人が来てしまうと、こんなことが起こります。

待ち時間がめっちゃ長くなる
→ 一人あたりの診察時間を短くせざるを得ず、ていねいな説明や治療が難しくなるかも…

応急処置しかできないことも
→ しっかりした治療計画が立てられないまま、その場しのぎになりがちです

スタッフや設備の調整が間に合わない
→ レントゲンや器具の準備ができておらず、無駄な待ち時間が発生することも

このように、予約なしだと、患者さんにも医院側にも負担がかかってしまうんです。

予約制にすることで得られるメリットとは?

ここでちょっと前向きな話を。
実は予約制には、患者さんにとっても嬉しいメリットがたくさんあります!

待ち時間がほとんどない
→ 予定が立てやすく、忙しい方でも通いやすい◎

診療時間がしっかり取られている
→ 医師がゆっくり話を聞いてくれるから、安心感がある

治療の質が安定しやすい
→ 計画的に治療が進むので、むだな通院回数も減らせる

「歯医者=予約制」って、実は患者さん想いのシステムなんですよ。

患者さんも歯科医院も、実はこんなに助かってる!

予約制にしていると、患者さん側・医院側、両方にとって助かるポイントが見えてきます。

【患者さんにとっての安心ポイント】

診療がスムーズで、時間が無駄にならない

治療の進行がしっかり管理される

歯磨きや歯垢の取り残しなど、生活習慣のアドバイスも聞きやすい

【歯科医院にとってのメリット】

スタッフの配置や準備がしやすい

被せ物や詰め物の用意もスムーズ

急患対応もしやすくなる(※枠の調整がしやすいため)

その結果、お互いにとって「満足できる診療時間」が実現できるんです。

予約時に気をつけたいポイントと工夫

じゃあ、患者さんとしてはどんな点に注意すればいいの?って気になりますよね。

急ぎの場合でも、まず電話連絡を!
→ 痛みがある時は、「急患枠」を設けている医院も多いので、まずは電話してみよう。

キャンセル・変更はできるだけ早めに連絡
→ 他の患者さんへの影響も考えて、前日までの連絡がベストです。

通院予定をスマホのカレンダーに登録しておく
→ 忘れ防止に◎ 医院からリマインドメールがあるところも増えています!

このように、ちょっとした工夫で予約制とうまく付き合えるようになりますよ♪

予約制だからこそできる、ていねいな歯科治療のすすめ

「予約制ってめんどう…」って思われがちだけど、その裏には“あなたの大切な歯を守りたい”という歯科医院の想いがあるんです。

しっかり時間を確保したうえで行われる診察は、

不正咬合や歯垢の状態までしっかりチェック

被せ物や詰め物の適合も丁寧に確認

治療だけでなく、予防の話もじっくりできる

こんな「じっくり診る」治療こそ、長い目で見てあなたの健康につながるんです。

急患のときはどうしたらいい?—慌てないで、まず確認!

「朝から歯がズキズキ…」「被せ物が外れて食べられない!」
そんなトラブル、ある日突然やってくるものですよね。

でも、ご安心ください。
歯科医院は“予約制だけど急患も対応できるようにしている”場合がほとんどなんです!

【急なトラブル時の対処ステップ】

まずは電話で連絡を入れましょう!
→ 診療時間内であれば、電話をかけて事情を伝えてください。
→ 「今日は無理です」と断られることは少なく、急患枠やキャンセル枠に案内してもらえることもあります。

症状を具体的に伝えるとスムーズ
→ 例:「左奥歯の詰め物が取れた」「夜から歯茎が腫れて痛む」など
→ 状況によって「応急処置だけでOKか、しっかり時間が必要か」の判断がしやすくなります。

持ち物の確認を忘れずに
→ 保険証・医療証・お薬手帳などがあると、スムーズに受付できます。

【急なトラブル時に歯科医院に伝えるべき内容は?】

電話で連絡するとき、「えっと…何を言えばいいんだろう?」ってちょっと緊張しますよね。

でも大丈夫!伝える内容にはある程度の“型”があるので、それに沿って話せばスムーズに状況が伝わります。

👇以下の4つのポイントを意識してみてください。

1. 症状の内容
→ どこが、どんなふうに痛いのか、または詰め物・被せ物が取れたなど、症状をなるべく具体的に伝えましょう。
例:「右奥歯がズキズキして、冷たいものがしみます」
「昨日から歯ぐきが腫れて、押すと痛い感じです」

2. 症状が出たタイミング
→ 「いつから痛み始めたか」「いつ取れたのか」など、時間の情報も大事な判断材料になります。
例:「今朝起きたら痛みが強くなってきました」
「昨日の夜ごはん中に被せ物が外れました」

3. 現在の体調や既往歴
→ 発熱・妊娠中・持病(糖尿病・心臓病など)がある場合は、あらかじめ伝えておきましょう。
治療内容の選択や配慮にもつながります。

4. 希望する対応(あれば)
→ たとえば「できれば今日診てほしい」「応急処置だけでも助かります」など、希望をやわらかく伝えておくのも◎。

これらの情報を電話で伝えることで、医院側も準備がしやすくなり、
👉必要な器具の準備
👉診療枠の調整
👉治療内容の見通し

などがスムーズになります。

慌てず落ち着いて、要点を一つひとつ伝えることが、より安心して診てもらえる第一歩になりますよ。

こんな症状は「すぐに連絡してOK」

鋭い痛みで眠れないほどつらい

被せ物・詰め物が取れてしまった

歯ぐきが腫れてきて、熱っぽい

出血が止まらない

ケガをして歯が折れたり欠けたりした

これらは放置すると悪化するケースもあるので、遠慮せずすぐ連絡しましょう。

まとめると…

歯科医院は「予約制=急患はダメ」ではないんです!
むしろ、「本当に困っている人をサポートしたい」という姿勢で動いています。

ただし、無断でいきなり来院してしまうと、他の患者さんの診療に影響が出ることもあるので…

「急な症状のときこそ、まずは一報!」が安心のコツです。

まとめ

「歯医者が予約制なのは、忙しいから」ではありません!
患者さんにしっかり向き合うために、あえて“時間を決めて診る”という選択をしているのです。

予約制をうまく活用すれば、
待ち時間が少ない
じっくり相談できる
治療の満足度がアップ

という、嬉しい未来が待っています。

歯医者さんが予約制にしている本当の目的は、患者さん一人ひとりにしっかり時間を取り、丁寧な治療を提供するためなんです。待ち時間が少なく、安心して相談できる診療時間を確保することで、治療の質も上がり、通院のストレスも減らすことができます。

また、急なトラブルがあった場合でも、多くの歯科医院では急患対応の体制が整っています。まずは電話で状況を伝えることで、適切な対応を受けることができるでしょう。

つまり、予約制は「患者さんを大切にするための仕組み」。
うまく付き合っていけば、より快適でスムーズな歯科治療が受けられるようになりますよ。

歯に関することは、気になったタイミングが受診のチャンス。
「ちょっと相談したいな」と思ったら、まずは気軽に歯科医院へ連絡してみてくださいね。

この記事の監修者
医療法人真摯会 梅田クローバー歯科クリニック
院長 久野 喬

2014年 松本歯科大学卒業卒業。日本障害者歯科学会 認定医。ACLS講習終了。日本口腔インプラント学会。日本小児歯科学会。日本接触嚥下リハビリテーション学会。

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梅田クローバー歯科クリニック

大阪矯正歯科グループ大阪インプラント総合クリニック